「タニカワ先生、友人が、しょっちゅう飲み会に行かないかと誘ってくるんですが、どう思われますか?」── 先日、EAP(従業員援助プログラム)のご支援先での人事担当の部長さんの言葉です。いわく、友人は会社のクライアントでもあるとのことで、なんでも「自分は人脈があるから、私と一緒に飲み会に参加すれば御社にとっても、お互い得でしょう」…と。
要するに、情報収集も兼ねた接待に近い飲み会とのこと。こうしたことを実施したことが無く、何か嫌な予感?がした…ということで私にご相談された訳です。
それで、どうか…ということですが、端的に言えば次のように申し上げました。
「部長さんが接待抜きにして純粋にお酒を楽しまれるのであればOKですよ。同様に、逆のパターンの、飲み会を情報収集として、完全に仕事と捉えて参加するのか…。このどちらかであればOKです」と。要するに、宴席と仕事を一石2鳥としてやっちゃおう!…という短絡的な考えなのはダメ。そもそも人脈の広さとビジネスとは、関係あるようで本当は全くと言っていいほど、実際は関係のないところで商談なりビジネスは決まります。やるなら、接待に徹するか、飲むことを楽しむのかどちらかに腹を決めてください、ということです。
休日に自宅で飲む…というプライベートな話なら、何も難しく考えなくてもいいかもしれません。好きなように決めて、ワイワイと楽しめるようにやれば、それでOKでしょう。 気のおけない仲間と仕事を忘れて飲めるなんて、こんなストレス解消はありません。しかし、今回の飲み会は、『仕事に繋げたい。』という下心が潜んでいます。最も厳格にいさめるべきは、この「甘い罠」です。しかし、罠は自分自身ではなかなか気づくことができません。理由は単純です。後に負のストレス原因となるストレッサーは、「通常我々が良しとする言葉」で忍び寄ってくるからです。
「飲み会」、「楽しそう」、「しかも仕事プラスになる」、「ここだけの情報」、「まず参加して後から考えましょう」、「リスクを減らせる」、「お互いに美味しい・・・」等等。一般的には何ら問題はないと言えるかもしれません。しかし、仕事を本気でするならば、営業職であっても、これらは間違いなく注意が必要と言えます。もっと言えば、何の利益もないどころか、楽しく会話が弾まない飲み会に限ってこうした誘いが多い言えるでしょう。
仕事において、どうしても避けられないのは「ストレス」です。当然、誰もがストレスになる事はできるだけ避けたいと願いますが、ストレスはビジネスが成功に運ぶためにはセットのようについて回るものだけに、一方的に避けることは絶対に不可能です。ストレスリスクとは不確実性であり、失敗の危険性であり、具体的には「労力や時間、お金の損失…」を意味します。極めて当たり前のことですが、重要なことは、これらは費用対効果と、基本的に比例している…という点です。
一度、負のスパイラルに陥ると、次から次に負のストレス循環が起こります。
貴殿、貴女は、ご自分の心と身体管理の主導権を握って毎日を過ごしていますか?
誰かに与えられた事だけで、もがいていませんか? 正しい認識と正しい心構えが、ストレスに対する善循環を回し始めてくれます。先ずは、何の気なしのアフターファイブから見直してみましょう。
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