ご覧になりましたか?2月22日放送した問題のNHK『ガッテン!』。私は立川志の輔さんの司会が面白くて番組名が『ためしてガッテン』時代から最新健康ネタをザッピングしているのでバッチリ録画で見ました。
あっ!番組名は「ガッテン」ではなくて「ガッテン!」とビックリマークがついているのですよね。さて先日のガッテン!は
睡眠と糖尿病の関係について
でした。
糖尿病と言えば血糖値の問題ですが、
問題のガッテン!放送は、高血糖値を下げるのに『脳波のデルタ波』が効く!
という画期的で斬新なテーマでの放送でしたね。
脳波は
α波(アルファーは)、
β波(ベーターは)、
θ波(シータは)、
δ波(デルタは)と4つの脳波があるそうです。
α波とβ波はよく聞きますが、δ波って私は初耳でした。デルタ波は熟睡した時にだけ出る脳波だそうです。
糖尿病と睡眠の関係について
気になり私が調べたところ2011年に世界糖尿病会議で「睡眠障害は2型糖尿病の独立したリスク因子」という論文が発表されていました
・糖尿病になり血糖値のコントロールができなくなると、睡眠障害が起こる
・睡眠障害は、早朝高血圧を起こす
↓結果
・糖尿病の心血管障害の原因となる
睡眠障害の患者さんは糖尿病になりやすいことは分かっていましたが、脳波計を用いた研究でも近年明らかとなりました。
不眠による睡眠の質を改善させる方法とは
眠りとは、
1.うつらうつらとした覚醒から深い眠りへと移行していきます。
2.入眠から90~120分経過で浅い眠りのレム睡眠が出現します。
3.レム睡眠の終わりまでを睡眠周期といい、一晩の睡眠で睡眠周期は4~5回繰り返されます。
また
4.睡眠の前半=深い眠りで大脳皮質を休息させる徐波睡眠が多い、
5.睡眠の後半=レム睡眠(浅い眠り)が増加します。
一言で「睡眠」と言っても実は多種多様にある睡眠
ノンレム睡眠は、脳を休息させる睡眠で眠りの20-25%を占めます。
徐波睡眠は熟眠感が得られる質の高い睡眠といわれています。
徐波睡眠の役割は、
・脳の休息
・交感神経活動を抑え、副交感神経活動を上昇させる
・夜間の血圧低下防止
・血糖コントロールの改善。
レム睡眠は75-80%を占め、体を休息させる睡眠。 糖尿病患者では、一般人に比べて約2倍の不眠が見られるといわれています。
NHKのガッテン!では、デルタ波がたくさん出るのと「徐波睡眠」と正の相関関係があるという放送内容でした。
・糖尿病での睡眠障害が動脈硬化につながることも既にわかっています。その理由は、眠りの質が悪いことで高血圧を引き起こしているからです。
糖尿病は、血糖コントロール悪化→早朝血圧上昇→血管障害が起こっていると考えられます。
血糖コントロール指標悪化が睡眠の質劣化と関連すること、および
睡眠障害の治療が夜間高血圧・早朝高血圧低下につながる
ガッテン!が合点いかなかった「治療」と「予防」の混同
睡眠障害治療によって交感神経系の改善がもたらされ、それに伴って血糖の改善が有意に得られるという結果を得ていますしかし現時点では「睡眠障害による交感神経系の活動性低下や血糖コントロール改善」未だ予備段階の研究発表でした。睡眠障害に対する治療の位置づけを確立できていないのに、NHKはフライングしてしまったわけです。
熟睡できない
↓
ストレスホルモン(コルチゾール、アドレナリン)が出る
↓
血糖値が上がる
↓
交感神経が活発になる
↓
ストレスホルモンがもっと出る
↓
眠りは浅くなる
という構図はとてもわかりやすく丁寧な説明でさすがNHKさんです。血糖値をコントロールするには、深い睡眠がとること画は重要です。これはNHKガッテン!が放送していたテーマと同じです。
しかし「睡眠薬の成分が血糖に効く!」と治療薬を名指しで放送しちゃったのは国営放送ともあろう番組であさはかでしたね。眠りの質を良くする誰でもできる簡単な運動はいくらだってあります。
こんな放送したらサプリ感覚で、誰もが欲しがって当たり前!睡眠薬
「オレキシン受容体拮抗薬(2014年発売)」というテロップまで流して睡眠薬の医薬品名称まで放送してしまったので、全国の医療機関や薬局に問い合わせが相次いでいるようです。さらに念押しで「新しい睡眠薬で熟睡を増やせば血糖値を下げることができる」とテロップ表示されていました。
私のホームページをご覧いただいている皆さまであればご承知のことと思いますが、ガッテン!で放送した睡眠薬は医師の処方箋がなければ交付できない処方箋医薬品です。
当たり前ですが、睡眠の質を良くするには、ストレスをなくすことが一番の近道であり王道なのです。
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