新年の仕事初めに早速、私がコンサルティングしている企業の産業保健師さんからこんなご相談を受けました。「タニカワ先生助けてください。一人ひとりの社員の健診結果をどうやって職場全体で捉えたらよいのか、もうさっぱりわかりません。」
健康経営を考える時、ことさらメンタルヘルスの場合、健康診断数値だけでは殆ど意味を持ちません。健康診断結果をもうすこし加工してインフォメ―ション(情報)レベルに持っていかない事には健康経営としては利用できないのです。
そもそもインフォメーションとは何?
健康経営にとってインフォメーションとはどういうものを言うのでしょうか。「体重」を例としてあげるとすると、Aさん男性38歳は、去年の1月に比べて今年1月の体重が10%増加した。Aさんと同じ職場(同業種)の人の体重増減の平均値をみると体重はほぼ同じ。Aさんと同期入社員の体重増減率は2%の増加となっていました。Aさんを取り巻く職場の人と比較し、健診数値を処理してくると、これはインフォメーション(健康情報)になります。
このように健診数値を職場環境で処理することで、次に健康経営と言う観点から言って、少しづつ頭が働き出しませんか?「Aさんの急激な体重の原因は?この体重を職場環境ではどう読んだらよいのか」
健康診断の数値こそが真の健康情報。
健康経営を考えるうえでは健診結果だけでは役に立ちません。働く人の生産性アップにつなげる為に、従業員の健診数値をさまざまな角度から集約、加工したものをインフォメーション、つまり真の健康情報を知るための処理作業が必要になってきます。その時、職場の従業員の健診数値を処理する時、正確性と迅速性も必要です。
今、世の中のあふれる健康情報も、このインフォメーションにあたるものが多くあります。新聞や健康関連雑誌などメディアでは、様々な人の健診数値などを、ある切り口で加工したり、部分的に切り取ったりデフォルメしたりしたもので作られています。ある意味私たちは、他人の手によって意図的に加工処理された膨大な健康情報を押し付けられて、一方的な情報の押売りを受け入れてしまっている状態になっています。くれぐれもメディアが流す健康情報の過信には、十分注意してくださいね。
インフォメーションは鵜呑みにするのものではありません。健診数値を含めたインフォメーション情報は、次に『判断』をして初めて情報の価値がでてくるものです。それにはどうやって判断をするかが一番難しいところ。判断方法については、お話しが長くなったのでまた次回に説明することにします。
それでは今日も健やかにお過ごしください。
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