こんにちは、健康づくりコンサルティング研修講師のタニカワです。
今年も気づけば3月下旬、あっという間の年度末ですね。
この間、私はお正月のお屠蘇気分も冷めやらぬうちから昨日まで、実に2ヶ月間にわたり教科書執筆に明け暮れていました。

執筆しながら昼夜口にしていたのが、コーヒーです。今回コーヒーにはどれくらいお世話になったかしれません。コーヒーの売り上げに相当貢献したはず。そのくらい毎日消費していました。
けれどコーヒーは飲みすぎたり、飲むタイミングを間違えたりすると夜眠れなくなった経験がある人は少なく無いはず。過剰な摂取による弊害もみられます。そこで今日のコラムは、コーヒーのメリットとデメリットをご紹介します。
コーヒーには、カフェインという天然の食品成分が含まれています
これは、誰でもご存知だと思います。
このカフェインは、アルカロイドという化合物の仲間です。
カフェインが身体に与える影響
カフェインは、眠気を引き起こす睡眠物質「アデノシン」の持つ、神経を鎮静させる働きを阻害します。このことから、カフェインをとることで神経が興奮し、眠気が覚めます。
私がコーヒーをよく飲んでしまった理由もおわかりでしょうか。
カフェインを含んでいるもの
カフェインは、
コーヒーの他にエナジードリンクや、眠気覚まし用の清涼飲料水にも多く含まれていて、ミルクチョコレートにも(100gあたり約20mg)含まれています。苦みなどを加える食品添加物としても、コーラなどの清涼飲料水などに使われているんですよ。
眠気や倦怠(けんたい)感、頭痛などに対する効果が期待できるため、医薬品の成分のひとつとして使用されています。驚きでしょ。
カフェインの良い点
なんといっても、覚醒作用です
カフェインには、「ノルアドレナリン」という興奮した状態にさせる神経伝達物質の生成を促すなどの覚醒作用があります。この覚醒作用によって眠気を覚まし、疲れを感じにくくさせるのです。現在市販されている栄養ドリンクや、頭痛鎮痛剤、風邪薬の多くには、お茶やコーヒーに含まれるカフェインを人工的に抽出した「無水カフェイン」が含まれています。カフェインには眠気や疲労、頭の重い感じをやわらげるという独自の作用だけではなく、それぞれの薬の効果を高める働きをします。
集中力や作業能率を高める
カフェインには、記憶や学習、認知などの機能を高める効果があります。カフェインをとると、中枢神経が興奮状態となり、脳が覚醒するため、運動や意欲、快楽といった感情をつかさどる「ドーパミン」や、交感神経を活性化させる「ノルアドレナリン」が放出され、集中力や作業の能率がアップします。
脂肪燃焼を促進
カフェインを多く含むお茶やコーヒーを飲むと、自律神経の働きが促進され、脂肪の代謝を高める効果が期待できます。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがあり、そのうちの交感神経が体重や体脂肪の量を調整しています。カフェインをとることによって、交感神経の働きが促進され、食欲の抑制や脂肪燃焼の効果が見込まれます。
注意すべき点
利尿作用
カフェインをとると交感神経が刺激され、腎臓の血管が拡張します。腎臓は血液をろ過して、体内の不要な老廃物を尿として体外に排出する機能をもつ臓器。腎臓の血管が拡張することによって、体外に尿を排出する働きが強まります。そのため、コーヒーやお茶など、カフェインを多く含む飲み物を飲んだ後は、尿意を感じやすくなります。
睡眠の質を下げる
カフェインは、脳で働く睡眠物質「アデノシン」が神経細胞に作用することを邪魔して、眠気を減らし、その覚醒作用によって気分を高揚させます。このような作用により、カフェインを多くとる人は睡眠中の寝返りが多く、ちょっとした雑音でも目が覚めやすくなってしまい、睡眠の質が下がってしまいます。
カフェインの過剰摂取による悪影響
カフェインを大量にとることで中枢神経系が過剰に刺激されて、めまいや心拍数の増加、興奮、不安、震えなどの症状があらわれることがあります。また、消化器官への刺激によって、下痢や吐き気、嘔吐(おうと)などの症状が出ることがあります。
カフェインをとるタイミング
カフェインはとった後、約30分~1時間で脳に到達するため、午後の眠気覚ましや、計算力・記憶力のためには、効果を実感したいタイミングの1時間ほど前にとるようにしましょう。一方で、カフェインの覚醒作用によって夜中に目が覚めてしまうことがあるため、眠る前にはカフェインをとらないようにしましょう。
執筆も一段落し、コーヒーとの親密関係もようやく終焉を迎えました。コーヒーは、仕事でしかたなく摂るのではなく、リラックスしてコーヒーの香りを堪能しながら美味しくのむのが、メンタルヘルスには一番の良い効能ですね。春爛漫の桜吹雪の中で飲むコーヒーをイメージして、今日も1日健やかにお過ごしください。
<出典>
▼功刀彰ら:高速液体クロマトグラフィーによるコーヒー, 紅茶, 緑茶中のカフェインの分析法,食品衛生学雑誌1988
▼広末トシ子ら:茶またはコーヒーを含む市販食品中のカフェイン含有量について,日本食品工業学会誌1984
▼守安貴子ら:Simultaneous Determination of Caffeine, Theobromine and Theophylline in Foods by HPLC,食品衛生学雑誌1996
▼東京都福祉保健局「東京都食品安全FAQ」
http://food-faq.jp.net/modules/faq/?action=Detail&faqid=50
▼農林水産省「カフェインの過剰摂取について」
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html
▼農林水産省 食品安全委員会 平成23年3月 ファクトシート
https://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/caffeine.pdf
▼厚生労働省 「健康づくりのための睡眠指針2014」
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf
photo:Getty Images
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