人を二通りのタイプにわけると、記憶力や計算力が得意なタイプと、動物的カンや嗅覚を得意とするタイプに分けられると思います。このタイプの違いは、時と場合、段階などによって、求められることが変わるので、臨機応変に使い分ける必要があります。これが分かっていないと、健康セミナーを主催したのに参加してほしいメタボリックシンドロームの有所見者は参加せず、「まるでちぐはぐ」という結果に終わってしまうからです。
「決められたことに対して、正確に速く処理する」ことと、すなわち記憶と計算、処理…などに関して、強くなることは「基礎を養う」のが目的であり、多目的に使える基礎能力を鍛えているわけです。ではこの論理的思考の基礎能力に「要素分解」と言う健康経営に必要なスキルを、今日は積み上げましょう。
健康経営における要素分解とは、健康を定義して、健康の全容を要素分解していくことを言います。要素分解のポイントは
- もれなく、だぶりなく
- グループ化と、レベル合わせ
- 一貫性のある構造化
です。
もれなくダブりのない健康経営とは
「もれなく、だぶりなく」と言うのはミッシー(MECE)と呼ばれ「
健康をミッシー(MECE)で言うと「健康を健康診断の数値で切り分けると要素になり、その要素を全て足すと全体に戻る」ことを表します。
健康の要素分解は、健康診断項目!
例えば、健康を「血糖値」と言う切り口でわけると空腹時血糖値の正常域の上限が110mg/dL以上か未満で分けることができます。これは一般的にもれもなくダブりも出ませんよね。血糖値がどちらにも当てはまる人はいませんから「だぶりなし」。またどちらにも属さない人もいませんから「もれなし」そして、空腹時血糖値110mg/dL以上の人と未満の人を足すと全体に戻ります。さらに空腹時血糖が110 mg/dl以上126 mg/dl未満の「境界域」の人と126 mg/dl以上の「糖尿病」の人とに分けます。これも、もれもだぶりもありません。さらに糖尿病疾患者だけで分類すると、年齢や代謝異常の程度、合併症の有無・・・ ・・・と永遠に続きます。
ここで問題になるのが、切り口です。社員の健康をどのような切り口でわけるかにより、分解の結果が異なってきます。健康の切り口をどう選ぶかは、論理思考だけで決めるのは難しく「答えのないものに対しては、アイデアで創造する」発想につなげていきます。健康経営のセグメンテーションでは、この要素分解をそのまま使っていきます。健康経営でのセグメンテーションとは、健康度を分類することです。健康度で分けたセグメントの中から狙いをつけていくことが、ターゲットを決めていくことにつながっていきます。
健康経営のセグメンテーションの切り口にもいろいろあります。しつこいようですが健康経営のセグメンテーションでは「もれなく、だぶりなく」分類してください。いちばん犯しやすいミスの典型例として、貴社の社員の概念が希薄になっていて、健康度をどうやって確保するかが何ら問題になってないことがあげられます。社員には全員、考えや感情があり、計算どおりになんて動いてくれませんから、もれなくだぶりなくセグメントすることで見落としがちなターゲットをしっかりみつけていきましょう。
一般的なマーケティングでは、性別×年代でセグメントします。要素分解の切り口は、上司や他部署でも誰でもわかる明確な基準でわけましょう。例えば高血圧症か、そうでないかに分ける場合でも、高血圧の基準値140/90mmHg以上か未満という明確な基準を設定してください。「血圧高め」といった恣意性は、論理的思考には使えません。白黒決めることがロジカルシンキング(論理思考)ですから。
明日は、要素分解の2つ目のポイントであるグルーピングとレベル合わせのついてお話しします。グルーピングとは、似た者を集めてグループにし、そのグループにタイトルをつけることです。レベル合わせは、そのタイトルにレベルを合わせる事をいいます。「なんだカンタンじゃないか」と思われた方、そうとても簡単です。これも切り口が重要。
健康経営は、あなたの職場でしかできない業務です。しっかりとあなたがコンサルティングして『健康経営』として実施させ大きく成果を上げていただけたらとても嬉しいです。今日お話しした要素分解等の論理スキルを鍛えて、貴社の生産性向上につなげるためのそんなお手伝いを本気で行っています。次はあなたの職場が大いに活躍する番です。
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