「タニカワ先生、先日は昼食後、腹痛になり大変な目に遭いましたよ」健康管理のコンサルティングをしている顧問先で、出会いがしらに営業職の社員に呼び止められました。
私「それは大変でしたね。午後のお仕事はされたの?今日は大丈夫なんですか?」お話しを伺うと、どうも軽い食あたりだったようです。幸いにも営業マンAさんは、学生時代に柔道をされていたせいもあり免疫体力も人並み以上にあるのでしょう。数時間、耐えたらケロッと治ったとか。
よかったですね。と言いたいところですが、社員の腹痛を、単なるアクシデントとして片づけるのではなく、昨日お話しした「インプリケーション」して営業マンAさんの背景も合わせ見て示唆しなければいけない問題でもあります。
あの屈強で毎年、鼻風邪もひかないAさんが食あたりをおこしたのです。食あたりを起こしたランチは、Aさん一人で食べたのではなく、同僚3人も一緒に飲食店に行ったそうです。その内一人はAさんと同じメニューを注文して食べたそうですが何ともなかったとか。
これを単なるアクシデントととるのか、あの屈強なAさんだけが腹痛をおこしたのは若しかして職場トラブルなどを抱えていたためかもしれないと、捉えるかで話は大きく変わってきます。
では、この「かもしれない」という心身状況のとき、健康経営ではどうするか。どう判断をするかが問題となってきます。
判断方法は、大きく分けると3つ
社員の心身の健康に対し、どういう判断をすればよいかは、大きく分けると3つのカテゴリーがあります。
1つ目は、「これはいけない」と感じてから手を打つ。
2つ目は「もう少し、ご本人の様子を見ましょう」という先送りスタイル。これが職場で働く人の健康状況判断ではもう大半をしめていますよね。
3つ目は、「何もしない」職場の管理監督責任者は、この3つの中から何をえらぶかというジャッジメントが迫られます。
後になって「なんであの時、気づいてあげられなかったのか」などと言うのは誰でも言えます。
Aさんの事例に戻ると、腹痛が起きた時点で言えば予兆かもしれないだけの話だから、本当にそれが職場での働きかたが起因していたかどうかはわかりません。腹痛になった話を聞いた管理監督者や人事部が、もしかしてと現場に立ち入るとするとこれは大事になってしまいます。「やはり単なる腹痛に間違いありませんでした」と言うわけにはいきません。
メンタルヘルスに関わる人事担当者や、産業保健担当者が、インプリケーションからジャッジメントをするというのは実に大胆な行動にでることになります。けれども腹痛といった事実から関わっていかなければ、職場の環境や働き方改革などしても現場で働く人にとって実に迷惑千万なことになってしまうだけなのです。
社会は、すべからくどなたかがジャッジメントすることにより推進力となっていきます。会社だけではありません。私たち個人の日々の生活もご本人がどこかでジャッジメントしなければ心身の健康は保てません。
まず自分の健康は自分で守りましょう。そのために頑張ることよりも、インプリケーション&ジャッジメントが重要です。さあ、今日も健やかにインプリケーション&ジャッジメントでお過ごしください。
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