平成史上最多の100名を超える方がなくなり未だ行方不明の方がいる西日本の記録的な大雨。家屋等の被害に加え、大勢の人が罹災し、亡くなれたことは本当に悲しいことです。生き残った方もこれから復興に大変な思いをされると思います。現地の方々のこれからの健康が確保されますことを願ってやみません。
浸水による感染症や食中毒なども心配です。豪雨の後は、湿度が高い暑さです。夏はただでさえ疲労がたまりやすいのに高い気温と湿度がストレスとなります。冬に猛威をふるうインフルエンザですが、実はこうした酷暑の環境下でもインフルエンザにかかりやすいので注意が必要です。
インフルエンザウイルスは、湿度が高いほど生存率は低下すると考えられていました。しかし最近の研究で、高湿度でもインフルエンザウイルスの感染力は弱まらない可能性があることが判ってきました。

その理由として、咳やくしゃみをすると空気中に飛び散った気管支やのどの中の分泌物などが飛び散ります。その飛沫がインフルエンザウイルスの餌になっているのではないかと言われています。

インフルエンザは、感染した人から咳などで飛び散った飛沫を吸い込んで感染すると考えられています。今回、発表された Lakdawala氏らは、インフルエンザウイルスの感染力と湿度の関係に着目した研究でした。結果、インフルエンザウイルスはどの湿度でも感染力が弱まらないことが明らかにされました。「少なくとも一般的な住宅では、室内の空気が外気と入れ替わる1時間のうちは咳などで飛散した気道の分泌物がウイルスを保護している可能性が考えられる」と公表しています。
今迄、インフルエンザウイルスは湿度が低い方が生存率は高く、冬にインフルエンザが流行する理由になると考えられていました。今回の研究結果で、冬は湿度が低いためでは無く、換気がおろそかになるためにインフルエンザが流行することが明らかになりました。湿度が高くてもウイルスが咳による飛沫や空気中の微粒子の中で浮遊して感染します。
今回の豪雨による被害の復旧作業は衛生面が懸念されます。またこれからの夏の暑さによる心身の衰弱は、ご高齢者や小さなお子さんにとって堪えるでしょう。ウイルスは身体弱者にいの一番に感染します。こんな時だからこそどうか手洗い、うがいを徹底していただきたいと願います。
参考引用論文
Karen A Kormuth et al ; The Journal of infectious diseases. 2018 Jun 07;
インフルエンザウイルスの感染力は、相対湿度に依存しないエアロゾルおよび液滴中に保持される。
Influenza Virus Infectivity Is Retained in Aerosols and Droplets Independent of Relative Humidity.
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