今日は、感情労働の健康経営要素の分解で基本的な考え方をお話しします。
健康経営の要素を分解する際に一番難しいのは、どこに焦点を当てるかです。職場の従業員を単純に男女で分けるならばカンタンです。けれど何故男女別にするのか?その意図は何か?が必要なのです。焦点の当て方は、経験センスがものを言います。論理的に正しくても100%ロジック通りにはいかないものです。従業員の焦点のあてかた、すなわち対象者の選び方は、要素分解に重要な役割を果たします。
健康経営を考える上での具体的な切り口はOOOにある
健康経営の要素分解をするうえで一番難しいのは、年代、職種、家庭環境、性格、生活習慣など多方面に分散する『健康ワードからの切り口』の選び方です。職場内では『年代』に分けるときめるのは簡単ですが、この場合、「何故年代で分ける必要があるのか?」その意味するものは何かということが大切です。それを単純に「40代以降は高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病予備群が多いから」と、単純に決めてかかってしまうと、要なその職場ならではのカギを見落としてしまうかもしれません。身体的健康には健診結果、メンタルヘルスにはストレスチェックと共に健康経営を推進するうえでのセンスの要素も必要になってきます。
健康経営の3つの分析方法
具体的な要素分解をして分析方法するには、3つの方法があります
- 構造での分析方法
- エクセルでの演算分析方法
- 経験則デンフレームワーク方法
健康を構造で分析してみる
皆さまの社員の健康を構造的に切り取ってみるとどうなるでしょうか?部署ごとをブロックよして積み上げていきます。こうすると「もれ」も「だぶり」もないMECE(ミース; Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)のグルーピングの原理に合わせられます。これは前回もご説明しましたが、どう切り取ってわけるかがセグメンテーションです。
健康での分類方法はいくつでも思い浮かぶと思いますが、セグメンテーションを行う理由は、個人によって健康への受け取り方も健康意識も違うことに留意しなければなりません。ポイントは、会社と社員一人一人の健康観の違いをうまくセグメンテーション出来る切り口を何にするかです。
同じ会社内でも職種によっても健康感は違うと思います。デスクワークと立ち仕事でも違うでしょう。また同じ職種でも勤務時間や勤務日数の違いによって、その方の健康行動が変わってきます。正規社員と嘱託社員、人材派遣会社からの社員、パートタイマ―など様々です。更には会社における役職によっても違いがでます。社員、中間管理職、経営者といった役割やモノの見方のちがいによる健康感の差もでてきます。
職業が切り口として適切かどうかは、会社の健康経営の在り方によって異なってきます。現在の私の健康支援としての主力サービスは、健康運動プログラムのコンサルティングですが、私の場合、年齢層や運動能力は関係ありません。それよりは役職の違いの方が大きく年商数百億円規模の会社経営者からの直接のご依頼が多いです。また企業研修では、やはり職種にかかわらずに上場企業やそれに準ずる規模の会社人事部の管理職の方からのご依頼がほとんどです。
年商が違うと予算のかけ方が違ってきます。切り口として使えるのは総務省の家計調査があります。世帯年収により健康感(健康リテラシー)が分析できます。世帯年収の違いによる食費は、年収が低くても高くてもあまり変わりません。どんなに豪華な食事をしようと食べられる量は限られています。逆に年収が低くても食べなければ生きて行けませんものね。驚くべきは教育関係費です。ただ健康感の切り口は、食事とみなして考えるか、教育とみなして考えるかで判断が大きくわかれます。
外食の利用状況はセグメンテーションの良い切り口になるでしょう。社内に昼・夕食が、毎食外食または中食(出来合いのお惣菜などを買ってそのまま家で食べる)が会社全体で20%以上いらっしゃいますか?この場合、営業職で、接待が絡んできているとなると改善策がまったくかわってきます。社内の外食利用状況は健康経営としての手腕が試されるところです。営業職でしたら「領収書」を会社に提出するはずですから、その外食が個人の健康感による外食なのか、どうしてもしなくてはならなかった外食なのかが分析できます。私が健康経営のコンサルティングをお受けする場合は、必ずといっていいほどこの分析を行います。
さて今回は、こうした要素分解を面倒がらずに、分析ができる方法を具体的にお伝えしてまいりました。とかく健康経営は、他の業績のように結果として可視化しにくく、健康経営によって生産性アップしていっているのかといった結果も見えにくいです。けれどもこうした健康要素の切り口を見落とさずに、様々な切り口方法で健康経営に取り入れていくことが重要です。ぜひ切り口を変えた健康への見方を変ていただき、従業員への健康アップにつなげていただければと思います。
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