┌□■肥満だと出世できないの?
└────────────────────────────────
数年前から私は 減量カウンセリングをおこなっています。今日はその中で実際にこんなやりとりをしたFさんのお話をさせていただきます。
S市では名の通った食肉加工工場で営業部長をしているFさんが、沈鬱な顔をしてやってきました。
私 「こんにちは、Fさん。相変わらずお忙しそうで疲れているのですか?なんだかさいえない お顔色ですね}
Fさん 「忙しいのと疲れているのはいつもですよ。 いえね、それより営業先で先日いやな話を聞いてから、気になっていることがありましてね。」
私 「私が聞いても差し支えないのでしたらお話ください。 サポートできる何かあるかもしれません。」
Fさん 「いえね、うちの社長が営業先との飲み会で『自分の体重管理もできないやつが、部下の管理なんてできるわけがない。そういう者は我が社の経営戦略チームにはいれない。』と言っていたらしいのです。 それで営業先のJちゃんが『Fさんそのお腹凹ましたほうがいいよ』なんて、ふだん冗談ばかり言っているのに真剣な顔してつぶやきまして。 その場では『ワハハハ、 メガ盛りランチ食ったばかりよ。明日考えるよ」なんてお茶を濁したが、社長は冗談で言ったのか、本気なのか本当のところどうなのかねえ』
ううん、社長さんのコトバの真意はわかりませんが、肥満は世界規模で今、問題になっているのは確かな事実です。
今、日本だけでなく世界中で肥満への道を歩んでいます。肥満大国アメリカは有名ですが、こうした肥満化は中東やアフリカにも広がりをみせ、急激な経済発展を遂げている中国は今後アメリカと全く同じ肥満化の道を歩んでいくと言われています。
皮肉にも肥満は、欧米を始め日本にとって、地球規模の飢餓と並ぶ最大の脅威になりつつあります。
昭和初期まで人は痩せているのがふつうでした。食糧不足から太りたくても太れませんでした。糖尿病を昔は「ぜいたく病」と呼んでいたのもこの頃まででしょう。 今や、アメリカでは生活習慣病の一つである糖尿病は“ぜいたく病”の正反対、“貧困病”と呼ばれています。
┌□■貧困層ほど太るメカニズム
└────────────────────────────────
アメリカでは、たった1ドルで1日の必要カロリーに近い1,300キロカロリーもあるスナック菓子や、クッキー、ハンバーガーや炭酸飲料が買えます。反対に、野菜の値段は高く、ニューヨーク、ロサンゼルスなどの大都市では1ドルで人参1本、キュウーリ1本さえ買えません。農薬漬けでないオーガニック野菜を買おうとしたら、一般庶民でさえ躊躇するほど高価になります。
そのため、カロリーが高く、脂肪や塩分たっぷりの加工食品と、健康に良くて味も良い食品の間には大きなリ価格の差ができています。
すると、共働きで忙しく経済的にもきびしい家庭は、加工食品での手っ取り早く食べられる食生活になってしまいます。 今、アメリカではアラバマ州・ミシシッピ州・テネシー州の黒人の肥満率が最も高くでています。
Fさん 「恐ろしいなあ。俺なんぞ他人事でないよ。 朝は駅の蕎麦(そば)で昼は牛丼だしな。 しかし、仕事をしていると、どうしてもすぐに食べられる蕎麦(そば)や丼になってしまいますよ。金の問題ではなくてね。」
私 「そうですよね。 お金がいくらあっても日本では牛丼チェーン店やハンバーガーショップほど、注文してから早くて、安くて、旨くて、しかも街のどこにでもある飲食店なんて他にありませんものね。
Fさんのように出来るビジネスマンにとって、まさに“時は金なり”で、 ゆっくり昼食をとる時間はないですよね。」
Fさん 「企業戦士たるもの早足、早食い、早〇〇は当たり前ですよ。」
私 「いい仕事をするのに太ることを気にしていられない、そう言いたいのですね。とはいえ普段元気に過ごしている今は『自分には関係ない』と気にせず今まで通りン生活をしていたら心筋梗塞や脳梗塞になる確率は知らず知らずに内に高くなって取り返しのつかないことになりますよ。」
┌□■太れば太るほどお金はかかる
————————————————————-
忙しい現代社会。 「時短」流行で食事も時短。 だけどちょっと待ってください。
時短の食生活をして病気になり高額な医療費を払ったら時短の意味は、まったくありません。また脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病、高血圧などの生活習慣病を発症し、退院をしても治ったわけではありません。食事制限がかかり、また重症になると他人の介助が必要になります。 社長さんの言おうとしていたことは、このことなのではないでしょうか?
Fさん 「うう~ん。 今日、家に帰ったら、かあちゃんに明日から弁当作ってもらうよう頼んでみようかな。リストラも病気も『ある日突然やってくる』から怖いよな」
Fさん、カウンセリングルームに入ってきた時よりも沈鬱になって帰っていきました。 数週間後、Fさんから電話があり お弁当作りに奥様が毎日はりきっていて「明日は要らない」といっても持たせられてしまうそうです。 愛妻弁当がFさんの出世に繋がったら、まさに内助の功。 Fさんよかったですね。
(注)この記事に登場する人物は、現場から着想を得たフィクションであり、実在の人物とは一切関係はありません。
最新記事 by タニカワ久美子 (全て見る)
- ストレス対処に特化したホームページにリニューアル中 - 2021年3月24日
- ストレスを正す!ストレス研修の重大要素 - 2021年3月24日
- 生産性が上がる組織をつくるエモーションストレス管理 - 2021年3月24日
































